2014年9月12日金曜日

秋のにおいは

あすかさん

すっかりお返事が遅くなってしまい、ごめんなさい。
いつの間にか夏が終わり、秋になってきましたね。
暦の上で秋になるのは8月7日ごろ、立秋。そのころは、「秋なのは暦の上だけで、まだまだ暑いね」なんて友人と話していましたが、すっかり秋の風になったような気がします。

ここのところ、イベントで会う機会などもあってうれしいかぎり。
大阪短歌チョップもたのしかったですね。行けてよかった。なんだかずいぶん前のことように思えます。
「この歌集がすごい!2」、わたしも見ていました。
飴が配られたとき、うれしくて、隣にいた安福望さんと「これ食べていいのかな、いいのかな」と話していました。
ぜんぶ投票に使ってしまって、最終的に一個も飴が手元に残らなかったのですが。
いろんな方にお会いできて、たのしい会でした。

高校生のころ、プリクラを撮りましたね。
大人数で機械に入って、「みんなちゃんと顔出して-!」とか言って。
人数が多いから、いちばん小さなサイズを選んで、備えつけのハサミでぜんぶ切って。配るのも一苦労でしたね。ああ、なつかしい。


わたしが短歌をはじめたのは、中学生のときです。
国語の授業で短歌に出会って、国語便覧をながめたり、俵万智さんの歌集を読んだりしていました。
中学の国語の授業では、自主学習用のノートがあり、毎月5ページの自主学習をすることになっていました。漢字練習や読書記録、テスト勉強など、国語に関する自主学習なら何でもよいとされていました。
当時のわたしは、漢字練習をするのが嫌で、なんとかたのしくできないかと考えていたところに、ちょうど短歌がすべりこんできたような感じです。
はじめは、便覧や俵さんの歌集の歌を書き写して、3行くらいのコメントをつけていました。
そのうちに、自分でも作るようになって。中3のときがいちばんたくさん歌を作っていたかもしれません。短歌を作るたびに自主学習ノートに書きためては、先生に読んでもらっていました。
思い返せば、自分が書いたものを必ず読んでくれる読者がいる、それも信頼できる読者がいるということは、とてもしあわせなことだったな、と思います。
今見返すと、なんだこれ!どこにも発表できない!!というほどはずかしいのですが、当時の自分にとってはとても大切な時間がつまっているような気がします。


訳あって、ここ数日で俵万智さんの歌集を、三冊読みました。
サラダ記念日』、『かぜのてのひら』、『チョコレート革命』の三冊。
はじめて読んだときからほぼ十年経っていて、なつかしい気持ちもありつつ、新しい気持ちで読みました。

「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの(俵万智『サラダ記念日』)

この歌はいろんなところで取り上げられたと聞きますが、中学生のときは、あまりよくわからなかったというのが正直なところです。
今読むと、カンチューハイ二本がそんなに強くないお酒(だと一般に思われている)であることや、
そもそもカンチューハイを飲む関係性、つまりどちらかの家にいるのではないかと考えられること、
そういうことが少しずつ見えてきて、歌の世界がまた違ったものになってきます。
わからなかったことがわかるようになるから、たのしい。おもしろい。
そして、わからないことが決して無駄ではないとも思えるから、短歌や俳句を読んでいるのかもしれません。



また自分のことばかり書いてしまいました。
次はどこでお会いできるでしょうか。たのしみにしています。

かなえ